生活オリエンテーションの内容
特定技能支援計画の一環として実施すべきメニューのひとつに「生活オリエンテーション」があります。
その内容は、
- 本邦での生活一般に関する事項
- 法第19条の16その他の法令の規定により当該外国人が履行しなければならない又は履行すべき国又は地方公共団体の機関に対する届出その他の手続
- 特定技能所属機関又は当該特定技能所属機関から契約により一号特定技能外国人
支援の実施の委託を受けた者において相談又は苦情の申出に対応することとされている者の連絡先及びこれらの相談又は苦情の申出をすべき国又は地方公共団体の機関の連絡先 - 当該外国人が十分に理解することができる言語により医療を受けることができる医療機関に関する事項
- 防災及び防犯に関する事項並びに急病その他の緊急時における対応に必要な事項
- 出入国又は労働に関する法令の規定に違反していることを知ったときの対応方法その他当該外国人の法的保護に必要な事項
と多岐にわたります。
これらを少なくとも8時間かけて丁寧に説明する必要があります。
参考書があります。
上の説明資料を1から作るのはなかなか大変な作業であり、受入機関や登録支援機関の負担は小さくないと思われます。
しかし、実は、1から作る必要はありません。
法務省が運営している「外国人生活支援ポータルサイト」内にある「生活・就労ガイドブック」に基本的な事項が網羅されているのでこちらを参考にすればよいのです。
もちろん、地域ごとののローカルな情報を加えてあげなければ不十分ですので、ガイドブックをただ読み上げればよいというわけではありません。しかし、なにもないところから資料作りをすることの困難さを考えれば大変ありがたい資料になっています。
多言語化が望まれます。
残念ながら、2019年10月時点では、ガイドブックは日本語版、英語版、ベトナム語版しかありません。
生活オリエンテーションは外国人が十分に理解できる言語で実施しなければなりませんので翻訳作業が必要です。
タガログ語版やインドネシア語版も需要が大きいはずですので一層の多言語化がされるとうれしいですね。