特定技能

9月9日佐々木聖子長官の記者会見。登録支援機関は新制度の目玉。

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2019年9月9日、日本外国特派員協会主催の記者会見が開かれ、佐々木聖子出入国在留管理庁長官が特定技能制度に関する説明と質疑応答が行われました。

いくつかの報道機関が記者会見の内容をニュースにしていましたので、すでにご存知の方も多いかと思います。

記者会見の全容を動画でアップしているサイトをみつけました。1時間15分ほどの会見なのですが、所管庁トップのお話は明快で分かりやすく見る価値がありましたのでリンクを張っておきます。

IWJ(Independent Web Journal)さんのサイトになります。

日本外国特派員協会主催 佐々木聖子氏(日本入国管理局長)会見

会見内容

当然のことではありますが、報道されていない部分も多く、また、上の動画をご覧になる時間のない方もいらっしゃると思いますので、会見の内容をメモしておきます。

佐々木長官のステートメント

  • 特定技能創設の経緯:深刻化する人手不足への対応のため、生産性向上等の努力をしてもなお不足する人手を補うために外国人材を入れることとした。
  • 新制度の特色:特定技能外国人を支援する仕組みを法律に組み込んでいる。受入企業が支援をすることも「専門的な機関」(登録支援機関)に委託することもできる。
  • 8月末の状況:登録支援機関登録件数 1968件 特定技能外国人許可件数(在留資格認定証明 119件 在留資格変更 86件) 特定活動(技能実習からの移行のための「つなぎ」のための許可)684件
  • 技能評価試験実施状況:介護、宿泊、外食業の試験が国内およびフィリピンで実施された。
  • 新制度設計で留意した点:悪質なブローカーの排除⇒送出し国政府との間に二国間取決め(MOC)を締結する(フィリピン他7か国と署名済み、中国・タイとも内容合意済み。MOCが結ばれていないと受け入れないということではない。)。 外国人の大都市集中を回避する⇒地方自治体に相談窓口設置。地方就労の魅力周知。所管庁と受入企業等で協議会を組織し、強引な引き抜き自粛の申し合わせ。地域の企業とのマッチング策充実(予定)。)。
  • 外国人が住みやすい、学びやすい、働きやすい多文化共生社会として発展させていきたいと考えている。⇒昨年12月に「総合的対応策」を策定。出入国在留管理庁が地方公共団体、他の官庁の調整役を担うことになった。第1弾として126の施策(相談窓口、行政サービスの多言語化、日本語教育など)が講じられた。施策の実施・充実を進めていきたい。

質疑

Q 収容長期化問題についてどう考えるか?入管収容施設の処遇の第三者チェックを強化すべきではないか?

A 特に退去強制令書発行後の収容長期化については、送還促進により解決すべき。処遇については、医療改善の必要性を感じている。第三者チェックについては「視察委員会」の助言を受けている。処遇が十全とは考えていないので何ができるか検討したい。

Q 登録支援機関がする支援は?

A 登録支援機関は外国人に寄り添う役割を担う。事前ガイダンス、空港送迎、生活基盤の整備の手伝い、日本語学習環境を整える、など。最も重要なのは相談にのること。

Q 試験の合格者数は?実績は予想対比どうなのか?

A 介護:技能試験 391人 日本語試験 358人 宿泊:280人 外食:1331人 若干様子見をされているという印象だが、関心は高まっていると感じる。申請数は毎月伸びている。制度が複雑でよく分からないという声もあるので情報提供を行っていきたい。

Q 収容施設での処遇改善について具体的に何をするのか?

A 常勤医師の確保に苦心している。常勤医師の募集、診療科目の充実努力を継続したい。収容施設外の協力医院の拡充働きかけも行いたい。

Q 難民申請を何度も繰り返す人がいるが、却下理由開示はできないのか?

A 難民条約に定義される難民に該当しないことが却下理由で申請者にも説明はしている。再申請が可能なのは、事情変更があり得るから。最近の申請には濫用的なものもある。

Q 外国人労働者の獲得競争が起きているが日本の制度の強みはどこにあるか?

A 日本での働くことを魅力的にすることがポイントだと考えている。先ほど紹介した「支援の仕組み」が日本のユニークさであり魅力と考えている。

Q 将来はドイツのような移民国家になると予想するか?

A 各国がオリジナルな入管政策を策定するべきで、どこの国のやり方に近づけたいというものはない。多文化共生社会実現に向けて議論しながら進んでいきたい。

感想

登録支援機関のことを「outside expert」=外部の専門家と訳していたのが印象てきでした。登録支援機関の方々は制度の重要な部分を担うプロとして職責を果たされることを期待したいと思います。

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